日本のウィスキーの父・竹鶴政孝が、理想のウィスキーを造るために選んだ場所が北海道余市でした。夏でも安定した涼しい気候と、良質な水に恵まれた土地柄がウィスキーの本場スコットランドに似ていたためです。昭和9年に建てられたこの蒸留所は、場内の9棟の建造物が登録有形文化財に認定されています。重厚な石造りの建造物が並ぶ歴史遺産ですが、驚くことにここは現役の製造所なのです。昭和11年にポットスチルに火が灯されて以来、当時の製法を守ったまま今日も蒸留が続けられています。見学は自由に行動できるコースと、ガイド付きの案内コースがあります。ウィスキーの製造方法を学べる工場、ニッカの歴史を解説した博物館、竹鶴と妻のリタが暮らしていた私邸の一部を見学することが出来ます。工程内にはウィスキーの試飲が出来るコーナーもありますよ。
竹鶴の生涯をモデルにしたNHK朝ドラ「マッサン」の人気もあり、大人気のスポットとなりました。旅行口コミサイト・トリップアドバイザーの「2014年行ってよかった工場見学」でも1位を獲得しています。